図形  8 円と接線 (略解)
筑波大附属高校 (R5年) ★★★ 大阪教育大附属平野校舎 (R4年) ★★★
 右の図のように,長さが14cmの線分AB上に点Pをとる。ただし,AP<BPとする。

(1) 線分ACの長さは,線分DEの長さの( )倍である。
【解】△ABC∽△EBD(2辺の比と夾角相等)
AC=DE×(10/5)=2DEで, 2

(2) 線分ARの長さは,AR=( )cmである。
【解】AR=xとすると,
BQ=BP=14−AP=14−x…ア
CQ=CR=8−x …イ
ア+イより,BC=(14−x)+(8−x)=10で
 x=AR=6cm

(3) 線分AE,CDの交点をFとするとき,AF:FEを最も簡単な整数の比で表すと,AF:FE=( ):( )である。
【解】∠CAB=∠DEBで,□ADECは円に内接
AF=y,FE=zとすると,
 △FAC∽△FDEより,DF=y
△ADF∽△CEFより,y:z=9:3で,y=6z
 よって, AF:FE=y:z=6z:z6:1
 中心が点Aで半径が3cmの円と,中心が点Bで半径が6cmの円が,点Pで接している。また,2点Q,Rで2円に接するような接線をmとする。

(1) QRの長さを求めなさい。
【解】(右上図参照)
垂線AHをおろすと,
 △ABHで,AH=√(3+6)2−(6−3)2=6√2
QR=AH=6√2cm


(2) ∠QPRの大きさを求め方も含めて答えなさい。
【解】(右上図参照)
共通接線PSを引くと,SP=SQ=SR
 ∠SPQ=∠SQP=x,∠SPR=∠SRP=yとすると,
 2x+2y=180で,xy=∠QPR=90°


(3) △QPRの面積を求めなさい。
【解】垂線PCをおろすと,
△PBC∽△ABH(相似比2:3)で,BC=3×=2
CR=4で,△QPR=×6√2×4=12√2cm2
 
鎌倉学園高校 (R4年) ★★ 埼玉県立高校 (R4年) ★★
 半径4cmの円O1と半径2cmの円O2があり,中心間の距離は12cmです。直線lは円O1,O2とそれぞれ点A,Bで接しています。
 このとき,斜線部分の面積を求めなさい。


【解】(右上図参照)
△PO1Aの3辺は,8,4,4√3で,∠PO1A=60°
△PO1A+△PO2B
 =×4×4√3×2×2√3=10√3
扇形ア+扇形イ=(42π+22π)=π
 よって, 10√3πcm2
 直線l,mに接し,円Oに点Oで接する円の中心をRとします。また,Qを通る円Oと円Rの共通の接線nとし,lnとの交点をCとします。
 円Oの半径が5cm,円Rの半径が3cmであるとき,線分PCの長さを求めなさい。


【解】(右上図参照)
△OPA∽△ORH(相似比3:5)より,
 8:OP=2:5で, OP=20, PQ=15
△ORHで, RH=√(3+5)2−(5−3)2=2√15
△PCQ∽△ROHより, PC:8=15:2√15
 PC=8×15÷2√154√15cm

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